写真の一括変換をより速く:Contenta Converter 9.0.31の変更点
Contenta Converter 9.0.31は、同じ写真をより少ない処理で変換します。JPEGの書き出しに必要なプロセッサー時間は9.0.30より約3分の1少なく、PNGは約4分の1少なくなり、仕上がりの画像は変わりません。前日にリリースされた9.0.30と合わせると、シャープ処理した48枚のJPEGのバッチは、4コアのPCで12.8秒から9.0秒になりました。
このページの数値はすべて、実際の写真を使い、1台のPC(当社の開発用マシン)で測定したものです。Contenta Converterユーザーに最も多いのが4コアのプロセッサーなので、4コアに制限して測定しました。実際の時間はお使いのプロセッサーとディスクによって変わります。参考になるのは比率です。
変更前と変更後の実測値
| 処理 | 変更前 | 変更後 | 変化 | バージョン |
|---|---|---|---|---|
| カメラのJPEG 48枚(2〜10MP)、品質90+シャープ:合計時間 | 12.83 s | 9.02 s | −30% | 9.0.30 |
| 同じバッチ:変換後の48ファイルの合計サイズ | 177.5 MB | 59.0 MB | −67% | 9.0.30 |
| 12MPのJPEG 1枚をJPEGへ、品質90:プロセッサー時間 | 0.53 s | 0.35 s | −34% | 9.0.31 |
| 12MPのJPEG 1枚をPNGへ:プロセッサー時間 | 1.48 s | 1.12 s | −25% | 9.0.31 |
| 写真48枚をPNGへ:ディスクへの書き込み量 | 2.57 GB | 1.17 GB | −55% | 9.0.31 |
| Canon CR2のRAWファイル1枚:デモザイク処理 | 2.0 s | 0.63 s | −69% | 9.0.30 |
| NVIDIA RTX 3080搭載PCでJPEG 48枚を1920pxに縮小 | 10.6 s | 5.9 s | −44% | 9.0.31 |
| コマンドライン:ファイル1つの処理、登録済みコピー | 1.20 s | 0.57 s | −53% | 9.0.30 |
2026年9月20日〜22日に1台のPCで測定。4コアに制限(1ファイルの行は変換プロセス1つ)、3〜12回の繰り返しの中央値。変更前=同じ処理の前バージョン。プロセッサー時間はコンピューターが行う処理量で、バッテリー駆動のノートPCや他のプログラムを動かしているPCで最も差が出ます。
写真500枚ならどうなるか
シャープ処理した48枚のバッチは、1枚あたり変更前0.27秒、変更後0.19秒です。同じ種類の写真500枚(2〜10メガピクセルのカメラJPEG、品質90、シャープ)なら、4コアで変更前は約2分14秒、変更後は約1分34秒になります。シャープ処理した写真が品質100で保存されなくなったため、変換後のファイルも1.8GBではなく約0.6GBに収まります。
この見積もりは、実測した48枚のバッチを単純に比例計算したもので、9.0.30の変更だけを含みます。9.0.31の高速なJPEGエンコーダーはこれに上乗せされ、同じ種類のバッチのプロセッサー時間をさらに14%減らしました。ただし、その測定中はテスト用PCが他の処理も実行していたため、実時間は記載していません。
変更点
より速いJPEGエンコーダー、画像は同じ
JPEGファイルは、最新のプロセッサーのSIMD命令を使うlibjpeg-turboでエンコードされるようになりました。以前のエンコーダーの色処理とファイル構造はそのまま残したため、見た目も測定値も同じです。201枚のテスト画像で、品質スコア(PSNR)の中央値の変化は最大0.02dB、ファイルサイズの中央値の変化は0.1%未満で、メタデータ(EXIF、XMP、IPTC、カラープロファイル)も従来どおりコピーされます。写真1枚ではプロセッサー時間が34%、48枚のバッチでは22%減りました。
シャープ処理した写真も品質設定どおりに保存
9.0.30より前は、何らかのエフェクト(シャープ、色調、セピアなど)を使うと、品質設定にかかわらずJPEGが品質100で保存されていました。シャープはContenta Converterで最もよく使われる処理なので、多くの書き出しファイルが必要以上に3〜4倍大きくなっていました。品質90+シャープで書き出した10メガピクセルの写真は4.75MBでしたが、現在は1.22MBです。シャープフィルター自体も約3倍速くなり、結果はピクセル単位で同じです。
各ファイルの書き込みは1回だけ
Contenta Converterは、初期設定で写真のメタデータ(カメラ、日付、GPS、著作権)を保持します。以前は、変換したファイルをいったんディスクに書き込み、読み直してから、メタデータを加えるためにもう一度書き込んでいました。現在はメタデータをメモリ上で追加し、JPEGとPNGは1回だけ書き込むため、書き込み量は半分になります。高速な内蔵SSDではほとんど違いを感じないかもしれませんが、USBメモリ、外付けハードディスク、ネットワーク共有では、この2回目の書き込みが遅さの原因でした。
PNG:初期設定で高速に、圧縮設定も有効に
PNGの書き出しは初期設定で圧縮レベル2を使うようになり、プロセッサー時間が約4分の1減りました。その代わりサイズが少し増え、テスト写真は11.6MBから12.4MBになりました。アプリとコマンドラインのPNG圧縮設定はこれまで変換処理で無視されていましたが、現在は反映されます。最小のファイルにしたい場合は9に近づけ、最速にしたい場合は0にしてください。PNGは可逆圧縮なので、どのレベルでも画像は同一です。
カメラのRAWファイルがすべてのコアを使用
RAWのデコード(Canon CR2、Sony ARW、Nikon NEFなどのRAW形式)は、これまで1つのコアだけで実行されていました。現在はすべてのコアを使います。デモザイク処理は、4コアでCanon CR2が2.0秒から0.63秒、Sony ARWが1.68秒から0.53秒、Nikon NEFが1.15秒から0.43秒になりました。効果が最も大きいのは、RAWファイルを1枚または数枚だけ変換する場合です。大きなバッチでは各コアがすでにそれぞれのファイルを処理しているため、効果はずっと小さくなります。デコード結果は同一で、テスト用のすべてのRAWファイルをバイト単位で比較して確認しました。
NVIDIA搭載PCでのWeb向け縮小
NVIDIAのグラフィックカードを搭載したPCでは、JPEGの縮小処理をグラフィックカードに任せていました。しかし半分以下のサイズに縮小する場合は、JPEGを縮小サイズのまま直接デコードできるプロセッサーのほうが速いことがわかりました。48枚の写真を1920ピクセルに縮小すると、RTX 3080では10.6秒、プロセッサー(4コア)では5.9秒です。こうした処理は現在プロセッサーで行います。フルサイズのJPEG書き出しは、引き続き速いグラフィックカードを使います。
コマンドラインの起動時間が半分に
contentaコマンドラインは、処理のたびにライセンスをオンラインで確認しており、0.7〜1.7秒かかっていました。登録済みのコピーは24時間以内の確認結果を再利用するようになり、ファイル1つの処理は1.20秒から0.57秒になりました。ファイルごとにcontenta convertを呼び出すスクリプトやAIエージェントでは、呼び出しのたびにこの時間が短縮されます。試用版はもともとこの確認を行っていないため、変化はありません。 CLIで変換を自動化する方法
気づくはずの修正
- 縦向きのRAW写真が二重に回転しなくなりました。RAWデコーダーが画像を正しい向きに回転した後、元の向きタグがそのままコピーされていたため、ビューアーがさらに回転させて横向きに表示していました。現在はタグをリセットし、カメラ、レンズ、GPS、日付の情報は従来どおりコピーします。
- RAWの露出補正が効くようになりました。初期設定(ノイズ低減オン)では、露出補正の値がRAWデコーダーに届く前に失われ、設定が効いていませんでした。現在は適用されます。
- ヨーロッパ向け設定のPCでの小数値。小数点にカンマを使う設定のWindows(ヨーロッパの多くの国)では、0.5のような値が0と読み取られ、エフェクトの小数値(ガンマ、色温度)やRAWの露出ステップが切り捨てられていました。現在はどのPCでも同じ結果になります。
- 非ラテン文字の名前のフォルダーにあるKodak Photo CDファイル。たとえば日本語名のフォルダーにあるPCDファイルは、ツールが見つからないというメッセージで失敗していました。現在はフル解像度の3072 × 2048で開けます。
9.0.31の入手方法
Contenta Converterをすでにインストールしている場合は、起動してください。アップデートがあることを知らせるバナーが表示され、ダウンロードページにリンクしています。新しいインストーラーを古いバージョンの上から実行すれば、設定とライセンスはそのまま引き継がれます。
Contenta Converterを初めて使う方は、無料体験版で10枚の画像を透かしなしで変換できます。購入前に、ご自分のPCでご自分の写真の処理時間を測ってみてください。ライセンスは買い切りで$129、サブスクリプションはありません。
よくある質問
アップデート後、JPEG写真の見た目は変わりますか?
変わりません。新しいエンコーダーは以前の色処理とファイル構造を維持しています。201枚のテスト画像で、品質の変化は最大でも0.06dBと目で見てわかる範囲をはるかに下回り、ファイルサイズの変化も0.5%未満でした。
PNGファイルが少し大きくなったのはなぜですか?
PNG圧縮の初期設定が、より速いレベル2になったためです。テスト写真は11.6MBから12.4MBになりました。時間よりサイズを優先する場合は、出力設定でPNG圧縮を9にするか、コマンドラインで--png-compression 9を指定してください。PNGは可逆圧縮なので、どのレベルでも画像は同じです。
自分のバッチも速くなりますか?
JPEGやPNGで書き出す場合、シャープなどのエフェクトを使う場合、RAWファイルを1枚ずつ変換する場合は速くなります。どの程度速くなるかはプロセッサーとディスクによります。表は4コアのPC 1台での結果です。Web用に縮小するだけのバッチは変化が最も小さく(プロセッサー時間で約7%減)、これはエンコードよりもデコードと縮小に時間がかかるためです。
ご自分の写真で測ってみてください
Contenta Converter 9.0.31をダウンロードして、10枚の画像を無料で変換できます。Windows 10/11、64ビット。
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